この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。整え方の基準は厚生労働省の睡眠ガイドにもとづいています。広告について

眠りやすい寝室のつくり方|光・温度・音を厚労省の睡眠ガイドで見直す

公開 2026-10-10 / 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月)にもとづく

寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める。そんなとき、寝具より先に見直したいのが寝室の光・温度・音です。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、良い睡眠には光・温度・音などの環境や生活習慣も重要だとして、整え方のポイントをまとめています[1]。この記事では、その内容を寝室で確かめられるチェックリストの形に整理します。

CONTENTS

  1. 睡眠ガイドが勧める寝室環境の4つのポイント
  2. 朝の光はなぜ大切?体内時計をリセットする
  3. 寝る前の照明とスマホはどうする?
  4. 寝室はどれくらい暗くすればいい?
  5. 寝室の温度と入浴のタイミング
  6. 騒音が気になって眠れないときは
  7. 寝室環境のチェックリスト
  8. よくある質問

睡眠ガイドが勧める寝室環境の4つのポイント

睡眠ガイド2023の「良質な睡眠のための環境づくりについて」では、次の4点が冒頭にまとめられています[1]。

テーマ睡眠ガイド2023のポイント(要旨)
日中の光日中にできるだけ日光を浴びると、体内時計が調節されて入眠しやすくなる
夜の光寝室にスマートフォンやタブレット端末を持ち込まず、できるだけ暗くして寝る
温度暑すぎず寒すぎない温度で、就寝の約1〜2時間前に入浴して体を温めてから寝床に入る
音・寝具できるだけ静かな環境で、リラックスできる寝衣・寝具で眠る

どれも特別な道具がなくても始められることばかりです。以下、ひとつずつ理由と具体策を見ていきます。寝具そのもの(枕の高さなど)は枕の選び方|高さ・奥行き・硬さを首のすき間とマットレスから決めるで解説しています。

朝の光はなぜ大切?体内時計をリセットする

睡眠ガイドによると、起床後に朝日の強い光を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠と覚醒のリズムが整います。日中に光を多く浴びることで夜のメラトニン(眠りを促すホルモン)の分泌量が増え、寝つきが促されるとされ、こうした効果は1,000ルクス以上の明るさの光を日中に浴びることで得られると説明されています[1]。

早寝早起きは昔からの知恵でもあります。アメリカ建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンは、暦の格言を集めた『富に至る道』でこう書いています。

早寝早起きは、人を健康に、豊かに、賢くする。(拙訳)

"Early to Bed, and early to rise, makes a Man healthy, wealthy, and wise."

ベンジャミン・フランクリン『富に至る道(The Way to Wealth)』1758年(Project Gutenberg 版)[2]

ただし睡眠ガイドは、年齢とともに早寝早起きの傾向が強まるため、夕方に眠くなるのが早くて困っている高齢の人は、早朝に日光を浴びるとさらに朝型を強める可能性があるとも注意しています[1]。誰にでも「とにかく早起き」が正解というわけではありません。

寝る前の照明とスマホはどうする?

睡眠ガイドによると、就寝の約2時間前からメラトニンの分泌が始まり、それ以降に照明やスマートフォンの強い光を浴びると、メラトニンの分泌が抑えられて睡眠と覚醒のリズムが遅れ、寝つきが妨げられることが報告されています[1]。

特に影響が大きいのは、LED照明やスマートフォンに多く含まれる短い波長の光(ブルーライト)です。ガイドでは、同じ明るさでもこの波長の光が最も強く体内時計に影響することがわかっていると説明しています[1]。

よくある疑問睡眠ガイドQ&Aの回答(要旨)
LED照明を暖色に調光すれば夜つけていてもいい?調光してもブルーライトは多く含まれる。夜は明るすぎないよう調節し、寝るときは消す
パソコンとスマホ、どちらの影響が大きい?スマホのほうが近い距離で画面を見るため、目に入る光の量は多いと考えられる
子どものほうが光の影響を受けやすい?10代の目のレンズは光を通しやすく、光の影響は若い人ほど大きいと考えられる

寝る2時間前からは部屋の照明を少し落とし、スマホは寝室の外で充電する、という2つから始めるのが現実的です。

寝室はどれくらい暗くすればいい?

睡眠ガイドでは、寝ている間は低い明るさの光でも、夜中に目が覚めている時間が増え、睡眠の効率が下がることが報告されているとして、寝室の照明にも配慮することが重要としています[1]。基本は「できるだけ暗くして寝る」です。

ガイドのQ&Aでも、幹線道路沿いで夜も騒音や照明が入る場合について、防音や遮光の機能があるカーテンに取り換え、寝床をできるだけ窓から遠ざけることが挙げられています[1]。

遮光カーテンを探す

外の光が寝室に入る場合の選択肢。遮光の等級、窓のサイズ、防音・断熱機能の有無を比べて選べます。

遮光の等級・サイズ・機能は販売ページでご確認ください。朝の光も遮るため、起きたらカーテンを開ける習慣とセットで使いましょう。

寝室の温度と入浴のタイミング

体の内部の温度(深部体温)は約24時間の周期で上下し、夜の眠りのあいだは下がります。睡眠ガイドによると、寝る前に手足の皮膚から熱が逃げて深部体温が下がり始めると、眠りに入りやすい状態になります[1]。

寝床の中の温度・湿度の目安や、掛け布団の選び方は枕の選び方|高さ・奥行き・硬さを首のすき間とマットレスから決めるの後半でも紹介しています。

騒音が気になって眠れないときは

睡眠ガイドでは、寝室で測った騒音が、睡眠の効率の低下や、寝つくまでの時間・夜中に目が覚めている時間の延長と関連したという研究を紹介し、静かな睡眠環境の確保が重要としています[1]。欧州のWHOガイドラインは、夜間の屋外の騒音を40dB未満にすることを推奨しています[1]。

寝ている間の音は自覚できなくても、聴覚からの刺激は脳に伝わり、自律神経やホルモンの分泌に影響する可能性が指摘されています[1]。騒音への感じ方には個人差がありますが、できる対策は次のとおりです。

  1. 音の入り口を確かめる:窓・換気口・壁のどこから音が入るかを、夜の静かな時間に確かめます。
  2. 寝床の位置を変える:ガイドのQ&Aにあるとおり、寝床をできるだけ窓から遠ざけます[1]。
  3. カーテンを替える:防音や遮光の機能があるものに取り換えます[1]。
  4. 窓や壁の防音を検討する:屋外の騒音が大きい場合、ガイドは十分な防音機能を持った窓や壁で音を遮ることも重要としています[1]。賃貸の場合は、内窓の設置などを管理会社に相談します。
  5. 耳栓を試す:すぐにできる対策として。寝返りで耳が痛くならない柔らかさ・形のものを選びます。

寝室環境のチェックリスト

今夜から確かめられる項目をまとめました。当てはまらない項目から1つずつ手をつけてみてください。そもそも睡眠時間が足りているかは睡眠時間の目安は年代でどう変わる?厚労省ガイドの「6時間以上」と床上時間・寝だめの考え方で、寝具の硬さはマットレスの選び方|硬さは「寝た姿勢の腰のすき間」で決める・敷き布団との違いで確かめられます。

時間帯チェック項目
朝起きたらカーテンを開けて朝日を入れている
日中屋外や窓際で明るい光を浴びる時間がある
就寝2時間前〜部屋の照明を落としている/スマホを長時間見ていない
就寝1〜2時間前熱すぎないお湯で入浴を済ませている
就寝時照明は消している/待機ランプや外の光が目に入らない
就寝時夏はエアコンで涼しく、冬は寝具で寝床が暖かい
就寝時寝床が窓から離れている/騒音対策をしている
寝具枕の高さが首のすき間に合っている
寝室環境や生活習慣を見直しても眠れない状態が続く、日中の強い眠気がある、いびきや呼吸の停止を指摘されたといった場合は、睡眠障害が隠れていることもあります。睡眠ガイドも病気の可能性に留意するよう述べています[1]。医療機関に相談してください。

よくある質問

寝るときに豆電球をつけてもいい?
睡眠ガイドでは、寝ている間は低い明るさの光でも夜中に目が覚めている時間が増え、睡眠の効率が下がることが報告されているとしています[1]。基本はできるだけ暗くし、夜中のトイレが心配な場合は足元灯など目に入りにくい光を使うのがよいでしょう。
寝る前のスマホは何時までにやめればいい?
ガイドでは、就寝の約2時間前からメラトニンの分泌が始まり、それ以降の強い光が寝つきを妨げると報告されています[1]。まずは寝室に持ち込まないことから始めるのが現実的です。
冬の寝室は何度にすればいい?
ガイドでは、寝具で寝床の中が暖かく保たれていれば室温による睡眠への影響は少ないとしつつ、急な寒さによる血圧上昇を防ぐ観点から、WHOが冬の室温を18℃以上に保つよう推奨していることを紹介しています[1]。
お風呂は寝る直前に入ってもいい?
ガイドでは、就寝の約1〜2時間前の入浴が速やかな入眠につながったという研究が紹介されています[1]。寝る直前や熱すぎるお湯は避け、少し時間を空けるのがよいとされています。

できるところから寝室を整える

出典

  1. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会、令和6年2月)「良質な睡眠のための環境づくりについて」ほか https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf(2026年10月10日閲覧)
  2. Benjamin Franklin, "The Way to Wealth"(Father Abraham's Speech, 1758), in Autobiography of Benjamin Franklin(Project Gutenberg eBook #20203) https://www.gutenberg.org/ebooks/20203(2026年10月10日閲覧)